忙しい人のための要約
    ・なんでも笑いのネタにしようという志向(笑いの錬金術)が生きるのを楽にする
    ・明石家さんまさんの「ワクワクして死にたい」は最高の錬金術かも
    ・笑いの錬金術はブリコラージュのようなもの

     

     

    ◆笑いの錬金術とは~佐久間宣行の笑いの講義から~

    佐久間宣行さんという人をご存知でしょうか?

    この方はテレビ東京のプロデューサーでして、ゴッドタンなどを手掛けています。オールナイトニッポン0のパーソナリティも担当していて、とても有名な方といえるでしょう。

     

    その佐久間さんが、「Futaba 1DAY SUMMER SCHOOL」というものに出たときの話をラジオでしていました。「Futaba 1DAY SUMMER SCHOOL」というのは、さまざまな分野で活躍する著名人が、中高生を対象に講義(ワークショップ)をおこなうというものです。

     

    この後日談をオールナイトニッポンで話されていたので、紹介したいと思います(Twitterでも勝手に紹介させてもらいました。すみません)。

     

    どんな人でも、どんなことがあっても、それを笑いに変えることはできます。

    もちろんそれはすべてじゃないし、笑いに変えなくてもいいこともあるし、逃げたほうがいいこともあるけど、大事なのは自分を守ることだけど、笑いに変えるっていうことをひとつのオプションとして持っとくと、「あ~これあとで笑いにできるな」とか、お笑いのいちばん良いのはあとでネタにできるっていうことだから、そういうふうにおもって、そういうテクニックを持つだけで、人生は楽になりますって言った瞬間に、生徒たちの目がキラキラ輝きはじめて、あれ? 俺マジでこれ、この子たちに教えたいって思ったんだよね(笑)

     

    すごく勇気づけられるし、ものごとを前向きに考えられるヒントが詰まってるなぁと思いました。

    そして、このなんでも笑いのネタとして昇華(変化)させるっていうのは、ちょっとカッコつけていえば「笑いの錬金術」だなと思ったわけです。

     

     

    ◆死さえも笑いの錬金術で乗り越えられる!?

    以前の記事で、人間が生きているのは「死の恐怖」があるからだと述べました(参照記事:星新一『殉教』からみる人が生きる理由~死への恐怖~)。

    死の恐怖というのは、最後の最後まで人生を苦しめる障壁のひとつといっても過言ではないわけです。

     

    でもね。この「死の恐怖」も笑いの錬金術をもってすれば、乗りこえられるのではないかと思い至ったのです。

    つまり、死を最期の笑い(ボケ)として活用できるのではないか? ということです。

     

    たとえば、みなさんは明石家さんまさんを知ってますよね。

    さんまさんがテレビ番組のなかでどのように死ぬのかみたいな話になったときに、こんな話をしています。(さんま もし死んだら「画面でパンッって粉になりたい」

     

    進行役の陣内智則が「さんまさん、どういう死に方すんのか…」と水を向けると、さんまは「10年前、宮迫がここ(この番組)で言うたのは、『さんまさんは画面でしゃべってて、パンッ!って粉になってほしい』って。

    死ぬ寸前はどんな番組やってるかしらんけど、その番組のディレクターには、『皆さん、どうもありがとうございました』って言って、パンッ!って(粉になるように)作ってくれって(お願いしたい)。

     

    死を笑いの錬金術で活かそうとしているなと思いましたね。これです、これ。

    さんまさんは座右の銘として、「生きているだけで丸儲け」を掲げていましたが、2017年のインタビューで「ワクワクして死にたい」に変えたとのこと。

     

    もう立派な錬金術師です(笑)

     

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    ◆笑いの錬金術はブリコラージュみたいなもの

    レヴィ=ストロースという哲学者がいました。

     

    彼は南米の先住民を調査していましたが、先住民がジャングルのなかで、なんの役に立つかわからないけど見つけたものを袋に入れているのを目撃しました。

    こうやってなんとなく集めたものが、あとあとコミュニティの危機を救うみたいな感じで役に立ったんだとか。

     

    こんな感じで、べつにこれという目的があるわけではないけど集めておいて、いざというときに役立てようという能力のことをレヴィ=ストロースは「ブリコラージュ」と名づけました。

     

    笑いの錬金術は、このブリコラージュの概念と似てるようなものかと思います。笑いのネタをなんとなく集めておいて、そして、それをいざというときに役立てましょうってことですね。

    そういう精神(志向)でいれば、いまの苦しみや悲しみも、すこし楽になるのではないかなと思います。

     

    リストラにあって無職になっても、
    引きこもりで親に頼っていても、
    ギャンブルで多額の借金があっても、
    交通事故で五体満足でなくなっても、
    病気になって死が近づいてきても、

     

    いつか笑いに変えられるかもしれません。

    辛いことも、悲しいことも、笑いのネタとしてストックしときましょーや(笑)

    それでは。

     

    【参考資料】
    (1)武器になる哲学、山口周、KADOKAWA、2018

     

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