◆THE人生なマリオゲーム

    Twitterで以下のことを呟いたところ、いいねをいつもより多めにいただきました。

     

    これってほんとうに人生そのものだなぁと感慨深くおもったわけです。ほんとに最後のゴールまで無事にたどり着けた人、つまり自分の生を最期までまっとうできた人は幸せ者ものです。

    逆に辛いことや悲しいこと、不運などが重なったりして自分で命を絶ってしまった人。あなたはぜんぜん悪くありません。人生はめちゃくちゃハードなんです。よく頑張っておられました。

     

    このマリオゲームを見ていて、そんな気持ちを抱いてしまいました。

     

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    ◆ブッダが説く人生の真のありさま

    このマリオゲームを見ていて、ふと仏教のお話を思い出しました。

     

    ブッダが勝光王という人に対して説いた物語で、少し長くなりますが引用させてもらい紹介します(仏教辞典『仏説比喩経』)。

     

    「王よ、それは今から幾億年という昔のことである。

    ぼうぼうと草の生い茂った果てしのない昿野を、独りトボトボと歩いてゆく旅人があった。季節は、木枯らしの吹くさびしい秋の夕暮れ」

    家路を急ぐ旅人は、野道に白い物が散らばっているのに気づいた。初めは気にもとめなかったが、あまりにもたくさん落ちている。

    「一体なんだろう」

    一つ拾い上げて、ギョッとした。なんと、人間の白骨ではないか。火葬場でもない、墓場が近くにあるのでもない。どうしてこんな所に、しかも多くの白骨があるのか。旅人は、それ以上足を進めることができなくなってしまった。

    そのとき、異様なうなり声と足音が聞こえてくる。見れば飢えに狂ったどう猛な虎が、自分めがけてまっしぐらに突進してくるではないか。

    旅人は瞬時に、白骨の意味をさとった。ここを通った人間が、虎に食われた残骸だったのだ。自分にも同じ危機が迫っている。旅人は無我夢中で、今来た道を引き返した。だが、虎が相手では勝ち目はない。荒い息づかいが、背中に感じられる。

    ところが、どこでどう道を間違えたのか、旅人は、切り立った断崖絶壁に追いつめられてしまったのである。もはやこれまで。途方に暮れた旅人は、幸いにも頂上の木の根から、一本の藤蔓が垂れ下がっているのに気づいた。

    「しめた!」とスルスル下りていったことは、言うまでもない。

    九死に一生を得て、ホッと頭上を仰ぐと、せっかくの獲物を逃した虎は、いかにも無念そうに吠えながら、こちらを見下ろしている。

    ヤレヤレ、この藤蔓のおかげで助かった。ひとまず安心と目を下方に転じたときである。旅人は思わずアッと口の中で叫んだ。

    足下は底の知れない深海が広がり、怒濤が岸壁を洗っていた。それだけではない。波間から青・赤・黒の三匹の毒竜が、真っ赤な口を開け、旅人が落ちるのを待ち受けていたのである。
    まさに前門の虎、後門の狼。絶体絶命の旅人は、あまりの恐ろしさに、再び藤蔓を握りしめて身震いした。

    しかし旅人はやがて空腹を感じ、周囲に食を求めて眺めまわす。そのとき彼は、今までより、もっともっと驚くべきことを発見したのである。

    なんとそこには、白と黒の二匹のネズミが、命の綱を代わる代わる、ガリガリ、ガリガリとかじり続けていたのだ。蔓を激しく揺さぶっても、動こうとしない。旅人の顔は青ざめ、歯はガタガタと震えた。

    だがそれは続かなかった。この木に巣を作っていた蜜蜂が、甘い蜜の滴りを、彼の口に落としたからである。

    「ああ、おいしい。もっとなめたい……」

    旅人は蜜に酔いしれた。虎も深海も毒竜も、頭にはなかった。藤蔓がネズミに噛み切られようとしていることも、すべて忘却のかなた・・陶然と、蜂蜜に心を奪われてしまったのである。

     

     

    ◆もっと自分にも他人にも寛容に生きたい

    これらの物語にでてくるものは、なにを表しているのか?

    ・旅人=あなた(わたしたち生きている人間)
    ・白骨=他人の死
    ・獰猛な虎=自分の死(死が追いかけてきている)
    ・藤蔓=寿命
    ・三匹の竜=貪欲・瞋恚・愚痴
    ・白黒の鼠=昼と夜(流れゆく月日が命を削っている)
    ・蜂蜜=快楽(お金やセックスや食事など)

     

    ちなみに貪欲(とんよく)・瞋恚(しんい)・愚痴(ぐち)というのは、

    貪欲:底の知れない欲の心
    瞋恚:激しい怒りの心
    愚痴:うらみや妬みの心

    という意味合いです。

     

    虎(死)に追いかけられ、鼠(流れる月日)に寿命を削られ、つねに三匹の竜(果てなき欲、激しい怒り、嫉妬)に負けないように理性を保ち、そんな苦しいなかでも目の前にある蜂蜜(快楽)に手を出さずにいられない……

     

    この寓話(教え)を聞いて、ロシアの大文豪であるトルストイが称賛したんだとか。。。

     

    ほんと人間って、悪さしないでただ生きているだけでも、めちゃくちゃ偉いんだなぁと再確認です。

    もうすこし自分にも他人にも寛容でありたいものですね。

     

    では。

     

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