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脳卒中の歩行訓練(リハビリ)~横歩きは効果がある!?~

忙しい人のための要約
脳卒中患者の歩行訓練では、後ろ歩きより横歩きのほうが10m歩行や歩行速度、ストライド長、両脚支持期、歩行の対称性などが有意に改善したという報告があります。横歩きの訓練を導入してみてるのもいいかもしれません。

 

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目次

◆歩行訓練~横歩き vs 後ろ歩き~

1.はじめに

脳卒中患者の歩行訓練について、Kimらが報告をしています(1)。彼らは脳卒中患者51名をランダムにわけて、歩行訓練によって歩行機能の効果に差があるのか調べました。

 

2.患者背景など

患者背景などは以下のようになっています。

 

資料(1)より引用改編

 

3.介入内容について

対照群:四肢の強化とストレッチ練習、機能的および可動的動作、座位および立位での姿勢制御訓練、前方への歩行訓練(全体の30~40%)を実施。1週間に3回、1時間ずつ。

 

横歩き群:対照群の理学療法をおこなった後に、さらに訓練を30分追加。平行棒内で理学療法士の介助のもと実施。訓練内容は5分間×5セット(セット間に1分休憩)の横歩き。

 

後ろ歩き群:横歩き群と同様で、歩行訓練のみが異なる。

 

どの群も10年以上の経験をゆうする理学療法士が行っています。

 

4.結果

横歩き群がほかの2群とくらべて、有意に10m歩行・歩行速度・ストライド長・両脚支持期・歩行の対称性が有意に改善しました。

 

資料(1)より引用改編

 

歩行訓練に横歩きを加えてみるのがいいかもしれないですね。

 

【資料】

(1)Kim, Chang-Yong, Jung-Sun Lee, and Hyeong-Dong Kim. “Comparison of the effect of lateral and backward walking training on walking function in patients with poststroke hemiplegia: A pilot randomized controlled trial.” American journal of physical medicine & rehabilitation 96.2 (2017): 61-67.[PMID:27323323]

 

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