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ポジティブ思考になると長生きする可能性が高まるみたい

忙しい人のための要約
ポジティブな人はADLや歩行速度を維持しやすいことが示唆されています。歩行速度が速い人は生存期間が長いことが報告されており、実際ポジティブな人は生存期間が長いことが示唆されています。ポジティブに物事を考えるのはいいかもしれません。

 

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以前、ポジティブなツイートをする人は行動量が多く、ポジティブ思考といっても「推測」と「空想」は区別したほうがよいということを紹介しました(参照:Twitterでポジティブなことをつぶやく人は行動量が多い)。

 

今回は、ポジティブな人は長生きしそうということを紹介したいと思います。

 

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目次

◆ポジティブな人はADLに支障が出にくい

ADL(日常生活動作)に支障のない65歳以上のメキシコ人約2200人を対象にして、ポジティブ度合いと調査開始時・2年後の健康状態や死亡リスクなどを分析したOstirらの報告があります(1)。

 

ポジティブの度合いは、CES-D(Center for Epidemiologic Studies Depression Scale)という評価法のなかから、ポジティブな質問項目を4つ抽出し、それを0~3点でスコアリングしています(0点:ほぼない、1点:少し、2点:まぁまぁ、3点:とても)。質問内容は以下のようになっています。

 

①他の人と同じ程度には能力があると思う

②これからのことについて積極的に考えられる

③生活について不満なく過ごせる

④毎日が楽しい

 

報告によると、2年後のADLに支障がある人の割合は以下のようになりました。

 

資料(1)より作成

 

0ー6点というポジティブでない人は、2年後には約11%がADLに支障をきたしました。12点というポジティブが高い人と比較すると、それは2倍以上という多さでした。

 

つまり、ポジティブな人のほうがADLを維持していたということで、言い換えれば、ポジティブでない人はADLに支障をきたしやすいということですね。

 

 

◆ポジティブな人は歩行速度を維持しやすい

同報告では、歩行速度に関しても分析しています。結果は以下のようになっています(初回調査時の年齢、性別、婚姻状態、教育年数、歩行速度、BMI、喫煙、飲酒、慢性疾患などを補正)。

 

資料(1)より作成

 

12点というポジティブな人を基準にすると、歩行速度の低下に対するオッズ比(95%CI)は以下のようになっています。

 

・0-6点:1.65(1.23ー2.22)

・7-9点:1.53(1.20ー1.96)

・10-11点:1.55(1.17-2.05)

 

つまり、ポジティブでない人は、ポジティブな人と比較すると歩行速度が低下した人が多いということですね。

 

 

◆歩行速度が低下すると死亡リスクが高まる

歩行速度が低下するというのは、じつはとても大変なことです。65歳以上の3万3485人を対象にした、Studenskiらの報告によれば、歩行速度が低下するにしたがって生存期間が短くなることが示唆されています(2)。

 

資料(2)より引用改編

 

たとえば、65歳の男性で1.6m/s(10m歩行の場合6.3秒)の歩行速度の人は、生存年数が約30年強になります。同年齢で半分の0.8m/s(12.5秒)になると、約15年になります。

 

このように歩行速度が低下することは、生存年数に関わってくるので、軽く見てはいけませんね。

 

 

◆ポジティブな人は生存率が高い

ポジティブな人は歩行速度を維持しやすく、歩行速度が速い人ほど生存期間が長い傾向にあることを紹介しました。

 

実際、先述のOstirらの報告によれば、調査開始時から2年後の死亡率は以下のようになっています(初回調査時の年齢、性別、婚姻状態、教育年数、歩行速度、BMI、喫煙、飲酒、慢性疾患などを補正)。

 

資料(1)より作成

 

12点というポジティブが高い人を基準にした場合、死亡に対するオッズ比(95%CI)は以下のようになっています。

 

・0-6点:2.39(1.22ー4.68)

・7-9点:1.51(0.79ー2.92)

・10-11点:1.85(0.91-3.75)

 

つまり、ポジティブが低すぎると死亡リスクが高まるということですね。

 

また、50~70歳代のイギリス人約3800人を対象にしたSteotoeらの報告によれば、ポジティブな人ほど生存率が高いことが示唆されています(3)。

 

資料(3)より引用改編

 

死亡率は、ポジティブ感情が高い人は3.6%、中くらいの人は4.6%、低い人は7.6%になっています。

 

物事はポジティブにとらえて、元気に長生きしましょう。

 

【資料】

(1)Emotional well-being predicts subsequent functional independence and survival.[PMID:10811538]

(2)Gait speed and survival in older adults.[PMID:21205966]

(3)Positive affect measured using ecological momentary assessment and survival in older men and women.[PMID:22042845]

(4)藺牟田洋美、ポジティブな情動を持つ人は2年後も健康:長寿社会グローバル・インフォメーションジャーナルvol1

 

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