・反緊縮とは政府はケチるな、国民からお金を巻き上げるなということ
・初学者が反緊縮を理解できる本を紹介
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こんにちは。
先日、JSGMAの認定反緊縮セラピストになりました(Twitterアカウント)。
あっ!これはジョークですからね笑
だってJSGMAって日本SGM協会(Japan SGM Association)の略ですから。名乗りたい人はご自由にどうぞ笑
さて、冗談はさておき、Twitterセラピスト界隈でも反緊縮の流れが出てきているように感じています。
個人的には、「人の健康」について勉強していたら、反緊縮は必然的にたどり着く場所と思ってます。ワンピースでいうラフテルみたいな笑(要はどこから登っても山の頂上は同じみたいな感じです)
ということで、今回は反緊縮について大まかに解説し、初学者にもわかりやすい本を紹介しようと思います。
◆反緊縮とは
「反緊縮」という言葉を、ご存じない人も多いかもしれませんね。反緊縮なので、「緊縮に反対」するんだなということは、なんとなく察しがつくのではないでしょうか。
では、緊縮とはなにか。
緊縮とは、「緊縮財政政策」・「緊縮財政」の略で、『政府支出の削減や増税といった手段で政府の財政を均衡させる試みのことである』(『緊縮財政政策』Wikipedia)とされています。
たとえば、ムダな公共事業はやめようとか年金の支給額を減らそうとかは政府支出の削減ですね。つまり、政府支出の削減とは、政府がお金を出すのをケチることです。
また、増税は消費税率の引き上げとかをイメージすれば、とくに説明は必要ないでしょう。
つまり、政府がお金をケチって、庶民から税金でお金を巻き上げる。
これが緊縮です!!!
反緊縮とは、緊縮に反対すること。
つまり、政府はケチるな、国民からお金を巻き上げるなというのが反緊縮になりますね。
◆緊縮に反対するのは人の命を救うため
なぜ緊縮に反対するのか?
すごく簡単にいえば、人の命を救うためです。
たとえば、失業して路頭に迷ったとしましょう。
生活保護を申請しようと考えて、役所にいきます。しかし、緊縮が国策になっていれば、生活保護費を出すことはよろしくないことになります。緊縮では、お金の支出を増やすことは悪なのです。
そして、ウサギさんは生活保護申請が却下されて、お金がないため生活ができずに命を失ってしまった・・・なんてことがありうるわけです。
実際、『生活保護が“保護”しない ―「適正化」の名の下で』という記事では、過去の生活保護申請を却下され、亡くなった人が紹介されています。
北九州市の市営住宅で五六歳の男性の孤独死が見つかりました。生活保護の申請に、昨年秋から何度も市役所を訪れましたが門前払いされていました。電気・ガス・水道は止められ、亡きがらはミイラ化していました(四月以降、同市でほか二件の死亡事件)。
七月には秋田市福祉事務所前で三七歳の男性が抗議自殺。病気で失業、車中生活を一年続けました。再起を決意し、秋田市に出した生活保護の申請は二度の却 下にあいました。「自分が犠牲になって福祉を良くしたい」と、言い遺しました。
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◆反緊縮を知るためのおすすめの本
反緊縮について、もっと知りたい人も多いのではないかと思います。
わたしが読んだ本のなかで、専門すぎず、経済などの知識がなくても学べる本を紹介したいと思います。これらの本を読めば、必要最低限の反緊縮の必要性や概要を知ることができると思います。
1.奇跡の経済教室【基礎知識編】
本書をひとまず読みましょう。これを読んで理解が出来なかったら、たぶんなにを読んでもムダかなと思うくらい笑
記事の最初の方に、緊縮について説明しました。
『政府支出の削減や増税といった手段で政府の財政を均衡させる試みのことである』
この財政を均衡させるというのが、諸悪の根源と言ってもいいほど重要なことなのです。本書を読めば、財政均衡(PB黒字化と呼ばれる)がいかに馬鹿げたことかわかると思います。
この記事を読んだ人は、この本だけでも読んでください!笑
2.経済政策で人は死ぬか?
緊縮政策が人命を奪うということを、データや実例などで紹介しています。
本書では、おもに以下のことが提言されています。
・失業者をきちんとフォローする(復職を積極的に援助する)
・公衆衛生に投資する(人々の健康を最優先する)
・住むところを保障する
これらと逆の政策(緊縮政策)をやってきた国々の、悲惨な状況がデータ(エビデンス)で提示されています。最近では、コロナや自然災害で日本政府の対応をみることが多いと思いますが、本書の提言は守られてますかね?
3.格差は心を壊す
基本的に緊縮は社会格差を拡大します。儲ける人はどんどん儲けて、貧しい人はますます貧しくなるからです。マタイ効果などと言ったりしますね。
社会格差はどれだけ悪影響があるのかということを、膨大なデータをもとに解説しているのが本書です。また、社会格差の悪影響のみならず、人というのはどういう生き物であり、格差が人をいかに見苦しい生き物に変えてしまうかという進化心理学的なことにも言及しています。
本書はやや専門的なので、もっと簡単に大まかに知りたいという方は『弱者の居場所がない社会』という本を読まれるといいでしょう。
◆医療者は反緊縮について学ぶべき
冒頭にも述べましたが、人の健康(医療)を考えるうえで、反緊縮を学ぶのは必然的な流れであるように思います。
「より良き医療」という山があったとしましょう。いろんな登り方があると思います。EBMや西洋医学、西洋医学、代替医療、統計学、心理学、チーム医療。。。頂上には反緊縮があると思うんですね。いろんな道を通っても必ず考えなければならない。それが反緊縮です。
ぜひ、この記事を読んだ方は反緊縮についてともに勉強しましょう。日本で豊かに暮らすためには、必要不可欠の知識ですから。
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