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理学療法士に忍びよるマルチ商法・ネットワークビジネス

忙しい人のための要約
理学療法士のなかでマルチ商法・ネットワークビジネスが横行してるようです。それらは違法行為になりかねませんので、参加しないようにしましょう。困ったら国民生活センターへ相談してみましょう。

 

 

◆はじめに

最近、Twitterなどで理学療法士のあいだで、マルチ商法・ネットワークビジネスの勧誘が多いということを聞いていました。

 

わたし自身は、そういうことがなかったので、ほんの一部のことだろうと思っていました。

 

しかし、予想していたよりも、コトは重大化しているようです。

 

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目次

◆岡山県理学療法士会が注意喚起していた

岡山県理学療法士会HP

 

去年の12月に、岡山県理学療法士会が『【重要】マルチ商法・ネットワークビジネスに関する注意喚起』(→ファイル)と題して、連絡をおこなっていました。

 

県士会が公式に発表しているということは、予想以上にことは重大なのかもしれません。

 

すこし長くなりますが、一部引用して紹介します(改行・下線は筆者による)。

 

現在、リハビリテーション職種内にてマルチ商法、ネットワークビジネスの勧誘が横行している兆しがあります。(中略)顧客紹介制度とその勧誘においては様々な実害も報告されています。

違法・合法の明確な線引きができない実態の中、勧誘方法などにおいて会員間及びその関係者、強いては患者様などに迷惑、実害が生じる危険性があり、所属法人、職能団体及び理学療法士の信用問題にもなりえるマルチ商法・ネットワークビジネスについては、職能団体として会員間においてこれらが横行、蔓延することに懸念を示し、当然容認できるものではありません。(中略)

国民生活センターにおいては、全てのマルチ商法・ネットワークビジネスは違法性をはらむものとして注意喚起をしています。(中略)仮に商品説明時点の対応に違法性がなかったとしても、その内容と将来においては違法事業と遜色ない実態が存在したり、最終的に実施した本人を含めて多くの方を不幸にするものが多いからこそ違法性をはらむものとして注意喚起をしていると言えます。

また、会員各自が所属する法人の職務規定等においても、これらのビジネスは抵触する可能性が高いと思われます。会員に接触し、勧誘・説明してくる方がどのような方かは判りませんが、職場内において既に行っている者、これから勧誘しようとする職員、その両方において規定違反となり、各種処分に至る可能性は否めません。

自分や家族の人生・生活を考え、思慮分別ある判断と職員としての規定遵守をお願いしたいところであります。

岡山県理学療法士会『【重要】マルチ商法・ネットワークビジネスに関する注意喚起』

 

 

◆マルチ商法とは

1.概要

そもそもマルチ商法とはなんなんでしょうか?

 

マルチ取引とは、商品・サービスを契約して、次は自分が買い手を探し、買い手が増えるごとにマージンが入るネズミ講式の取引形態です。

国民生活センター』

 

紹介することで、マージン(利ざや)を得るものなんですね。図にするといかにようになります。

 

 

なんかこうやって見ると、うまくいきそうですよね。しかし、『「1人の会員が2人ずつ新規会員を加入させた」と仮定した場合、28世代目で日本の総人口を上回る134,217,728人(228)が必要となる』(Wikipedia)ということで、かならず無理が出てくる(不利益が出てくる)システムなんですね。

 

 

2.相談件数

マルチ取引の、PIO‐NET(国民生活センターが運営する情報ネットワーク)への相談数は、1万件を超えています

 

 

3.問題点

京都府のホームページには問題点が以下のように挙げられています。

 

①目的を隠して勧誘する

・投資や自己啓発のセミナーに参加してみないか

・すごい人に会えるんだけど行かないか

・いい話がある

などと声かけをするようです。これは違法行為とのことです。

 

 

②残るのは借金だけ

京都府HPより引用

 

イラストを見ればわかるように、儲かるのは上位のほんの一部のひとだけです。

 

末端のひとは絶対に儲からないようになっており、借金だけが残るシステムなんですね。

 

 

③友人との人間関係が崩壊

これがいちばん問題かもしれませんね。

 

友人よりお金を取るような人間は、友人などではなく、たんなる守銭奴(金をため込むことばかりに執心する、けちな人)であり、下劣な人間です。もちろん、信頼は一気になくなります。

 

「お金を稼ごうとするのは、当然の行為だろ!」という人もいるかもしれませんけど、それは報酬の場合ですよね。

 

報酬というのは、正当な価値を提供した代わりにもらえるものです。マルチはたんなる詐取(金品をだまして取ること)ですから、ぜんぜん当てはまりません。そもそも違法行為ですからね。

 

 

◆患者さんにまで被害?

 

患者さんに声をかけているセラピストもいるようです。

ちょっと下劣すぎて、話になりませんね。

 

理学療法士は、知識や技術ばかりを追い求めてしまいますが、人間の根幹が腐っていたら、もともこもありません。

 

はした金のために、人間として大切なものを失ってはいけないと思います。

 

医療は信頼と信頼の積みかさねという面もあります。国家資格を持つものが逮捕された場合は、国家資格を含めてニュースなどで放送されます。

 

「ほかの理学療法士には関係ないだろ!」ってことはないわけです。マルチ商法するなら、理学療法士の免許を返上してからやってください(返上してもやったらダメですよ)。

 

 

◆注意しましょう、困ったら国民生活センターへ

世の中に楽に儲けられるような、いい話なんてありません。そんな話があったらみんなお金持ちです。

 

そんなことを勧誘してくる人がいたら、国民生活センターなどに相談してみるのもありです。素人では、なかなかわかりませんから。

 

 

ぜひ、気をつけましょう。だます人が100%悪いですけど、だまされる人がいなくなれば、必然的にだます人もいなくなりますからね。

 

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