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論理的に考えて優秀な人は他人の仕事に口を出さない

忙しい人のための要約
優秀な人は他人の仕事に口を出しません。なぜなら、他人の仕事に口を出してもデメリットしかないからです。口を出すのなら、適切なタイミングを見定めることが大切でしょう。

 

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◆プロローグ

サラリーマン
サラリーマンに必要な心得ってなんでしょうかね?
SGM
いろいろあると思いますが、大切なことがひとつあります。
サラリーマン
なんですか?
SGM
他人の仕事に口を出さないことです。
サラリーマン
えっ?わたしなんかは、ついつい後輩や同僚の仕事に口を出しちゃうんですけど。
SGM
それは百害あって一利なしですよ。
サラリーマン
なんと!?
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目次

◆他人の仕事に口をだす3つのケース

増原良彦さんによれば、サラリーマンは他人の仕事に口を出さないかどうかで、優秀か否かが判別できるとのことです。

 

増原さんによれば、自分が他人の仕事に口を出す場合に、3つのケースがあるとのこと。それが以下の3つです。

 

 

つまり、

①自分より相手の能力が優れているケース

②自分と相手の能力が同程度のケース

③自分より相手の能力が下のケース

ひとつずつ検証していきましょう。

 

 

①相手の能力が優れているケース

相手の能力が上なんです。自分の忠告やアドバイスが相手に役立つことはありえないのです。

 

そもそも自分より優秀な人にわからないことが、自分にわかるわけありません。自分が自信満々に口をだして、優秀な相手が感謝することはありえるかもしれません。

 

しかし、それは相手が「大人の対応」をしてくれているわけです。鼻高々になっているのは自分だけかもしれません。

 

 

②相手の能力と同程度のケース

相手の能力と自分の能力が同じくらいということは、自分が思いつくような解決案や打開案は相手も考えています。現時点では浮かんでいなくても、遅かれ早かれ浮かび上がるでしょう。

 

そんな相手に自分が口を出したところで、「うるさいやつ」だとか「おせっかいなやつ」と思われるだけです。憎まれたり、嫉(そね)まれることはあったとしても、感謝されることはないでしょう。

 

 

③相手の能力が下のケース

相手の能力が下なんですから、あなたがいくら忠告やアドバイスをしても無意味ですよね。それを活かせる能力がないのですから。

 

たとえば小学生に「相対性理論で考えればいいよ」なんてアドバイスしても意味ないですよね。なぜなら相対性理論の知識もなく、それを活かせる能力もないのですから。

 

小学生の算数の問題といった比較的簡単なものなら、相手の能力に応じて忠告やアドバイスもできるでしょう。しかし、差はあれど仕事というリスク・不確実性が高いものでは、適切な忠告・アドバイスというのはなかなか難しいと思います。

 

もし口を出していれば相手は自分を責めるでしょう。あなたの言うとおりにしたのに失敗した!なんて言って。

 

 

◆タイミングを見定める

サラリーマン
なるほど。いかなるケースを考えても、他人の仕事に口を出すのはデメリット(損)になるわけですね。
SGM
そういうことです。本当に助けを求められたとき、または相手が失敗して自分の言葉を聞き入れるようになったときに忠告やアドバイスをするのがいいかもしれません。
サラリーマン
気をつけます。

 

【資料】

(1)空海入門、ひろさちや、中公文庫、1998

 

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