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◆プロローグ
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◆言っても無駄な5つのタイプ
なにを言っても無駄な人っていますよね。そういう人のために時間を費やして議論したり、話し合ったり、相談に乗ったりしても無駄になることが多いです。
時間は有限ですから、無駄なことはなるべく減らしたいですよね。
では、なにを言っても無駄なタイプとはどんなものなのか?それが以下の図のようになります。
5つのタイプとは、
(1)無関心タイプ
(2)詐欺タイプ
(3)感情タイプ
(4)信条タイプ
(5)無知タイプ
ですね。ひとつずつ見ていきましょう。
(1)無関心タイプ
そもそも関心がないタイプです。このタイプになにを言っても暖簾(のれん)に腕押しになってしまいます。
理学療法士という資格に無関心な人に、「理学療法っていうのは、運動療法と物理療法と……」と語っても、あまり意味ないですよね。そもそも興味がないんですから。
大前提として、興味や関心があることが必要ですね。
(2)詐欺タイプ
犯罪行為かどうかは別として、悪意をもって自分の利益のために誘導するようなタイプです。欺いたり、偽ったりする人のことですね。
そもそも自分の利益だけを狙ってますから、なにを言っても無駄ですよね。
(3)感情タイプ
論理的ではなく、感情任せになってしまっている人のことです。
感情がいっさいダメということではありませんが、感情ばかりになると、水掛け論になって話が進まない可能性が高いですね。
狩野光伸さんは著書の中で感情任せの議論について以下のように述べています。
西欧的文化における議論では、感情に訴えることは基本的には信用されていません。(中略)
感情は主張という行動に出るための原動力に用いるべきであって、その内容を吟味し、他者に伝えていくステップにうつる議論では、理性にきりかえるべきである、ということです。ー論理的な考え方 伝え方ー
相手が感情中心になっているときは、冷静になる時間を与えたほうがいいかもしれません。
感情的になっているときに、なにを言っても感情的になって返ってくるだけですからね。
(4)信条タイプ
強固な宗教といった信仰、主義といったイデオロギーがある人のことです。
たとえば、「輸血拒否」というのがあります。
1985年、男児が交通事故に遭い、輸血すれば救命が可能でしたが、親が信仰上の理由でそれを拒否したため、男児が亡くなるという事件がありました(→輸血拒否)。
こういう強固な信念がある人に、なにを言っても無駄ですよね。
ちなみに、現在では輸血などを代理者が拒否したりすることは、法律で罰せられる可能性があるようです。
(5)無知タイプ
そもそも知識がなければ、議論や話し合いをしても無駄ですね。
知らないことは語れません。
知らないことを突っ込まれたりすると、話をすり替えたり、自分の知ってるほかの知識でごまかそうとする人がいます。こうなると、議論もいい方向にすすみません。知らないことを知らないと認める勇気も大切です。
また、知識がないことを棚上げして、根拠を出して主張しても「信用できない」「鵜呑みにしてはいけない」などと言って、なんでも反対する人がいます。これはよろしくありません。
根拠を出しているのに、なんでもかんでも反対するだけというのは、たんなる強情張りです。
【資料】
(1)論理的な考え方 伝え方、狩野光伸、慶應義塾大学出版会、2015
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