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    理学療法士を目指す人にとって、現状を知ることは大切だと思います。待遇について、とくにお金に関しては知っておきたいところです。

     

    お金に執着しすぎるのもつまらないですが、お金がないと困るというのも事実です。美徳や綺麗ごとでは食べていけません。

     

    ぜひ理学療法士・作業療法士を目指している学生は、以下にしめす現実を参考にして人生設計をしてもらえたらと思います。意欲がある人は躊躇しないで頑張ってもらいたいし、少し悩んでいる人は深く考えてもらえたら幸いです。

     

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    ◆理学療法士の平均給料と合格者数

    給料と合格者数はこんな感じになっているようです。需要と供給が如実に現れてますね。近年は400万前後を保っているようです。

     

     

     

    ◆ほかの医療職(コメディカル)の年収

    理学療法士の現状を調査した論文がありました(1)。

     

     

    それによると、他職種と比較しても理学療法士・作業療法士の給料は低いようです。まぁ業務や勤務形態なども異なるので、給与という面だけで比較するのはナンセンスかもしれませんが参考にはなると思います。

     

     

    ◆年収の推移について(2004‐2011年)

    詳細は以下のようになっていました。

     

    やはり低いですね。2004年には約430万近くあった年収は、2011年には約400万近くまで低下しました。まあ、理学療法士は養成校が増加(乱立)したので、新人(若い人)がどっと増えたのが影響したこともあると思います。

     

     

     

    ◆年齢・職種別年収について

    では他職種と比較して、年齢別の年収はどうなんでしょうか?

     

    パッと見ると理学療法士と作業療法士の給与の伸び率は低いようにみえますね。需要と供給を考えると、今後はさらに年収が低くなるか現状を維持する程度と思われます。現状より年収が上がるということはほぼないでしょう。

     

     

     

    ◆教育状況について

    理学療法士は人数が多い割に大学教育率が低いですね(37.9%)。理学療法士・作業療法士に給与が似ている看護師も19.6%と低いのは似通っていますね。やはり、薬剤師のように待遇を改善しようと思ったら学歴を底上げする必要があるのかもしれません。

     

    ほんとに営利目的のひどい専門学校があるとも聞いています。待遇が改善するかどうかはわかりませんが、はやくすべてを大学教育化してほしいものです。

     

    薬剤師は資格の価値を高める、質の確保を図るためにすべて大学教育に移行しています。賢い戦略だなと思います。

     

     

     

    ◆理学療法士は満足度の高い職業

    理学療法士はほかの職種と比較すると給料は安いかもしれません。しかし、理学療法士という職は世界的にみても非常に満足度の高く、やりがいのあるものだと思います。とある調査では聖職者につぐ第二位となっています。

     

     

    しかし、やりがいだけでは生きていけません。やりがいだけを求めるならボランティアをしているほうがいいですからね。仕事は「やりがい」「生きるためのお金」の両者を手に入れるように心がけたほうがいいと思っています。

     

    理学療法士協会は認定・専門理学療法士制度発足したり、国会議員を誕生させることで、待遇改善・政治力強化を図っています。

     

    しかし、少子・超高齢社会という社会保障費がますます財政を逼迫する時代、養成校乱立によって理学療法士は1年に1万人というハイペースで増加していくことなどを鑑みると、理学療法士という資格による給料面での待遇改善を図るのはおそらく不可能であると思います(もちろん個人の資質や努力によっては間違いなく上がります)。

     

    これからは理学療法士という仕事と並行して、第二・第三の収入源を確保するような工夫が必要なのかもしれません。資格に囚われず、個人としてお金を稼ぐ時代になるのではないでしょうか。

     

    【参考文献】

    (1)理学療法士・作業療法士の給与総額と その規定要因について.日下隆一.2013

     

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