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    忙しい人のための要約
    赤い服を着た女性はその他の色(緑・青)とくらべて男性の女性に対する親密さ(なれなれしさ)が増加することが報告されています。意中の男性がいるときは、赤い服を着ていくのがいいかもしれません。

     

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    ◆男は赤い服を着た女性と親しくなる

    以前『ロマンティックレッド~女性の魅力を高める色は赤?~』という記事で、赤色が背景の女性は他の色(白・青・緑など)とくらべると男性からみた魅力度が増加することを紹介しました。

     

    しかし、これだけではやや不十分ですね。たとえば赤い背景と赤い服は同じではありませんから、赤い服を着ても同様の効果があるかはわかりません。

     

    また、魅力的に見えるだけではあまり意味がありませんよね。それが行動につながるかどうかも不明です。そこで、2010年にKayserらはそれらを確かめるべく実験をしています(1)。

     

    実験内容を簡単に書いておきます。

    ・実験参加者の男性は23人(平均年齢13.4歳)

    ・パソコンを介して別室にいる女性と会話をする。会話する前に女性の写真を見せる。この写真の女性は赤いシャツと緑のシャツを着ているパターンがある。

    ・女性の特徴:上半身のみ、ブロンド色の髪、青色の目、長袖のシャツ、笑みを浮かべている(事前に行われた調査による魅力度は9点満点中の5.63)。

    ・男性には24ある「女性に訊きたい質問」から5つを選択して、質問するように指示される。質問の内容によって親密度が異なっており、9段階で評価される(下図参照)。

     

     

    さて、実験の結果は以下のようになりました。

     

    緑の服を着ていたほうと比較して女性が赤い服を着ていた場合、男性は親密度が高い質問、つまりなれなれしい質問をしました。これは統計的に有意でした。

     

    資料(1)より引用改編

     

    また、色の効果や男性自身の魅力(自己評価)、質問事項などを重回帰分析(複数の項目の影響を調査する方法)してみても色の効果は認められましたが、男性自身の魅力の関係は認められませんでした。つまり、自分のことをイケメンと思っているとかそういったことは関係ないということですね。

     

     

    ◆男性は赤い服を着た女性に近づいていく

    Kayserらは同論文でほかの実験も行っています。実験の内容を簡単に説明します。

     

    ・実験参加者の男性22人(平均年齢19.79歳)に2人きりになって女性と会話をしてもらうことを伝える。会話をしてもらう女性の写真、赤い服と青い服を着た2パターンのどちらかを5秒間見せる。

    ・女性の特徴:上半身のみ、ブロンド色の髪、ブロンド色の目、フィットしたシャツ(事前に行われた調査による魅力度は9点満点中の6.80)。

    ・会話をする部屋にはテーブルとふたつのイスが置いてあり、一方のイスを女性が座るであろうもう一方のイスのほうに運ぶように指示される。

     

     

    これでイスとイスの距離を測るというのがこの実験の目的ですね。結果は以下のようになりました。

     

    資料(1)より引用改編

     

    つまり、赤い服を着ていた女性の写真を見た男性のほうが女性が座るであろうイスの近くにイスを運んだということですね。

     

    ちなみに年齢が高い人のほうが距離が離れる傾向があることもわかりました。若いときほどガツガツしてるんですね、やっぱり笑(ちなみに年齢を調整しても色の効果は認められました)。

     

    この報告で赤い服は男性の親密度を上げることが示唆されました。なかなかおもしろいですね。女性は意中の男性と会うときは赤い服を着ていくといいかもしれません。

     

    これまで赤い背景、赤い服などのロマンティックレッドについて紹介してきました。つぎは口紅にも同様の効果があるのか?について紹介していけたらと思います。

     

    【資料】

    (1)Kayser,N.D et al.(2010).Red and romantic behavior in men viewing women.Eur. J. Soc. Psychol. 40, 901–908.

     

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