◆骨が刺さってから抜けるまで

    さて、タイトルにあるように魚の骨がのどに引っかかって耳鼻咽喉科に行ってきた話をします!

     

     

    そもそもは、アジフライを食べるところから話がはじまります。アジフライをパクパク食べていると、のどにちくりと刺激が走りました。

     

    まぁ、アジフライは小骨があるのでよくあることと思い、白米などでそのまま食べて流しこもうとするわけです。

     

    しかし、ごっくんと嚥下をするたびに、ちくりと右のど奥あたりが痛むのです。すこし、ここいらでドキドキしてきます。やっちまったかな。。。あぁ、やっちまったかなと。

     

    昼食は早々にきりあげて、鏡にむかいました。このときすでに、のどに何かがつっかかった感じがして、ときどきオエッとえづきそうになっていました。鏡のまえに立ち、ヘッドライトをもって口のなかを照らします。

     

    さて、とくに骨らしきものは見当たりません。しかし、なんとなくのどの奥あたりがチクチクします。こうなれば強硬手段!!

     

    指を突っこんでみたり、豪快にうがいしたり、お風呂に入ってシャワーを浴びせかけました!

     

    どうだ骨よ!人間様の力を甘く見るなよ!!

    お前なんかあっという間に葬りさってやるわ!!!

     

    ぐははははは…がはははははあはははははあっ、、、ははh、、はは、、、、

     

    まぁ、なにも取れませんでしたね(笑)

    わたしの知恵なんて、たかがしれてました。

     

    このとき、徐々に飲みこむときの痛みは減っていました。

     

    しかし、右を向くとチクリの刺激があります。心配になってきたので「魚の骨 のど 刺さる」とかでググってみました。そしてわかったことは、魚の骨といった異物が、のどにあることを「咽頭異物」と言うことでした。

     

    誤って飲み込んだ異物がのどに引っかかった状態で、魚の骨がほとんどです。症状はのどの痛みや違和感です。魚骨の場合は、ほとんどが口蓋扁桃(口をあけると両側にある扁桃)に刺さりますが、舌の付け根や食道の入り口に刺さることもあります。口の中から骨を取り除いたり、鼻から細いカメラを入れて骨を取り除きます。

    異物を飲み込んでから時間がたっている場合や、深く刺さっている場合は見つけられないことがあり、頸部CT検査が必要な場合もあります。小さな骨の場合は自然に抜け落ちるか、埋まって症状がなくなることがあります。

    大きい骨の場合は感染を起こして首が腫れることがあるため、症状が続く場合は病院に受診しましょう。多くの耳鼻科クリニックで対応可能です。総合病院でも耳鼻科がないところでは対応できませんので、確認してから受診しましょう。

    MEDLEY『咽頭異物の基礎知識

     

    さて、このまま様子を見てもよかったのですが、近所に耳鼻咽喉科がありますし(車で3分くらい)、夜になってチクチクが気になるのも癪(しゃく)です。わたしは骨を取ってもらうため、耳鼻咽喉科に行くことにしました。

     

    いざ、出陣!

     

    実は、この耳鼻咽喉科に来るのは2回目でした。1回目は綿棒の先っちょが耳のなかで折れて、取れなくなってここに来ました。この話は「朝からてんやわんや!綿棒の悲劇」でお話ししますね(しません笑)。

     

    病院は空いていて、すぐに診察室に呼ばれました。先生が「どうしましたか?」とわたしに訊いてきます。

     

    わたしはやや気恥ずかしさを覚えながら、「アジフライの骨が、あの~のどに引っかかったみたいなんです」と言いました。なぜか分からないんですが、看護師さんがまわりに4人くらいいるんですよね。恥ずかしい。。。

     

    先生は「じゃあ」という感じで、舌圧子(お医者さんがもってる銀色の金属のやつ)で舌をグイっと押してきます。しかし、どうにもこうにも見つからないよう。

     

    先生は「鼻から調べますね」と奥の手をだしてきました。細い内視鏡のやつを看護師さんに準備させます。そして、ぬるりとスコープが鼻のなかに入ってきました。

     

    これはそんなに痛くなかったですね。綿棒をグイっと奥まで入れたような感じで、嫌な感じはありましたが。ススッとスコープが鼻にはいってきて、「あっ!」と声を上げたのは看護師さんでした(笑)

     

     

    看護師さんもわたしの鼻のなかを見てたのねと、恥ずかしく思いましたが、あっ!と声を上げたということは、骨がいたということに違いありません。先生も「なんか骨っぽいのがあるね」と言います。つと先生がなにかを準備し始めます。

     

    つぎにやってきたのは、さきほどの細いスコープとは打って変わって、太めのスコープです。

     

    こりゃやばいぜ。。。

     

    太めのスコープには、ピンセットみたいな感じのつまめるようなやつがついていて、それで骨を取りのぞく作戦のようでした。

     

    いざ、作戦開始!!!

     

    まぁ、これが痛かった(笑)

     

    鼻のなかをぐっとピンセットみたいなもので、つままれてるような感じです。いつのまにか、涙があふれだしていました笑

     

    まあ、1~2分くらいで骨は無事に取りだされました。先生が見せてくれましたが、2cmくらいの細い骨でした。こいつのせいで。。。有意義であったろう休日が。。。

     

    写真も見せてくれましたが、よくわかりませんでした。このあたりにあったみたいとのこと。ちなみに全部で4000円ほどかかりました。。。

     

     

    なにはともあれ、魚の骨がのどに引っかかったら耳鼻咽喉科に行くことをオススメします。

     

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    ◆咽頭異物の学術的なデータ

    先日(2019年8月)、報告された論文があります(1)。日本人の高齢男性が腹痛を訴えて、手術してみたら、2cmほどの魚の骨が小腸を貫通していたとのこと。

     

    魚の骨 小腸 貫通 手術

    資料(1)より引用

     

    まぁ、これはすごくまれなケースだから論文になったのでしょうけど、そういうリスクもあるということで、たかが骨と侮らないことが大切でしょう。

     

    約20年間にわたる、737症例の咽頭異物のデータについて書かれた論文があります(2)。咽頭異物は1年中みられるようで、魚の骨が多いようです(アジ、ウナギ、サケ、サンマ、サバの順)。

     

    資料(2)より引用

     

    季節によっても差があるようで、とくにウナギとサンマに季節性が認められました。ウナギは7月~8月、サンマは8月~10月が増えていました。注意喚起の役に立つかもしれませんね。

     

    資料(2)より引用

     

    魚の骨の対処については、NHK NEWS WEBに関連した記事がありましたので、読んでみるといいかもしれません(→のどに骨が刺さったら)。

     

    下世話な話におつき合いいただき、ありがとうございました。魚の骨には気をつけましょう。

     

    【資料】

    (1)Fish Bone Perforation.N Engl J Med 2019; 381:762[PMID:31433923]

    (2)和田 伊佐雄, 加瀬 康弘, 21年間の咽頭異物症の臨床像の検討, 口腔・咽頭科, 2007-2008, 20 巻, 3 号, p. 369-375

     

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